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Illustratorで筆圧を活かしたイラストを描く方法

イラストレーターでイラストを描く方法です。

今回はペンタブレットを使って
線の太さに強弱がついた筆圧を活かす方法です。

動画で見る場合はこちらから

塗りブラシツールで描く方法

幅2000pixel:高さ2000pixelで作成します。
ブラシサイズの比率の参考にしてください。

塗りブラシツールで線画を描く

塗りブラシツールを選択します。
見当たらない場合はアイコンを長押しすると出てきます。

塗りブラシツールのアイコンをダブルクリックすると
塗りブラシツールオプションが出てきます。

塗りブラシツールオプションで
サイズを筆圧に変更します。
それとともにサイズの変位をサイズと一緒にします。
ここではサイズと変位を10ptに設定しました。
変位を0にすると、筆圧の反映が0%と思ってください。

設定できたらOKを押します。

これで筆圧を反映させたイラストを描くことができます。

消しゴムツールで不要な線を消す

消しゴムツールを使って不要な線をなぞります。

 

消しゴムツールも、アイコンをダブルクリックすると
サイズなどを変更できるオプションがでてきます。
設定できたらOKを押します。

続きましては
同じ要領で影部分の境界線を描きます。

テキトーに影の境界線を入れて悲惨な状態に見えますが、大丈夫です。

補足ですが、肌とかの色を作るときはカラーピッカーを移動させます。

 

作った色をスウォッチに登録したいときは
スウォッチパネルでドラッグすると登録できます。

シェイプ形成ツールで色ぬりをする

シェイプ形成ツールをクリックします。

例のごとくシェイプ形成ツールのアイコンをダブルクリックすると
オプションパネルが表示されます。

【隙間の長さ】
線の隙間があると、基本的にシェイプを形成できないのですが
その隙間をカバーしてくれる機能です。
絵師のために準備されたであろう神機能です。
念のため広域をカバーしてもらいたいので、「広い」を選択しておきます。

【次のカラーを利用】
オブジェクトを選択すると、カーソルを合わせたオブジェクトと同じ色に自動的になります。
スウォッチを選択すると、オブジェクトの色に影響されることなくスウォッチで任意を色を指定することができます。
あらかじめ線に色をつけているシェイプを整えたいので、今はオブジェクトを選択しておきます。

設定できたらOKをおします。

シェイプ形成ツールで操作を開始する前に
シェイプを形成する対象のパスを
選択ツールで選択しておきます。

シェイプ形成ツールでイラストの上にカーソルを合わせるとアミアミがでてきます。
このアミアミが出ているところが、シェイプとして認識しているところです。
オプションで隙間の検出がどうのこうの言っていたのはこのことです。
思っていたようなアミアミが出ない時は、どこかしらに隙間がある場合が多いです。

繋げたいところをドラッグしていくとひとつになります。
この時、ドラッグを開始したシェイプの色が反映されます。

塗りつぶしたいところをドラッグしまくって整えます。

消したいところはaltを押しながらドラッグすると消えます。

あーだこーだを繰り返して影と線を整えます。

残りの広い部分を塗ります。
再びシェイプ形成ツールのアイコンをダブルクリックしてオプションパネルを表示させます。
「次のカラーを利用」を「スウォッチ」に変更します。

「次のカラーを利用」の下にある
「カーソルスウォッチプレビュー」にチェックを入れると便利です。
スウォッチに使う色を登録しておけば
キーボードの→と←で色を変更することができます。

スウォッチから色を選んでシェイプ形成ツールで塗り固めていきます。

シェイプを形成し続けた結果完成します。

ブラシツールと塗りブラシツールの違い

先ほど使い倒した塗りブラシツールは
描いたものが「塗り」で作成されますが
ブラシツールが「線」として作成されます。
なので一度ペンタブで描いた線をハンドルで微調整することが容易くできます。

そして線として作成しているので、ブラシの種類を適応させることができます。
また、線の太さをツールバーから変更することができます。

注意しなければいけない点として
塗りブラシツールで何の問題なく使えた
「消しゴムツール」や「シェイプ形成ツール」などを
ブラシツールで使うと、線の筆圧が反映されなくなってしまいます。

以上の特性を踏まえて、ブラシツールでイラストを描いていきます。

ブラシツールで描く方法

ブラシツールで筆圧を反映させる設定

ブラシツールを選択します。

ツールバーのブラシ定義を開きます。
ここから好きなブラシを選びます。
ここでは5pt丸筆を選択します。
5pt丸筆の右側にある筆の軌道と思しきアイコンをダブルクリックします。

カリグラフィブラシオプションが表示されます。
直径を筆圧にします。

続いて、右側の変位を直径で設定した数値と同じにすると
筆圧が0%~100%の間で反映されます。
直径と変位はスライダーでもキーボードから直接入力でも変更することができます。
ここでは直径と変位を10ptで設定しておきます。

ブラシツールのアイコンをダブルクリックするとブラシツールオプションが表示されます。
ここではチェックを外して作成しましたが
「選択を解除しない」と「選択したパスを編集」にチェックを入れて
範囲を設定すると、範囲内にある線を描き直すことができて便利です。
不要な場合は両方のチェックを外しておきます。
設定ができたら右下のOKを押します。

この設定が済んだら、筆圧を反映したイラストを描くことができます。

描いた線を調整する方法

ダイレクト選択ツールを使って線を微調整します。
ダイレクト選択ツールが見当たらない場合はキーボードのAで切り替わります。
調整したいアンカーポイントをクリックしてハンドルやポイントを操作します。

ダイレクト選択ツールは一点のアンカーポイントを操作することができるツールです。
何も選択されていない状態を確認した上で、目的のアンカーポイントをクリックします。
空白部分をクリックすると、何も選択されていない状態になります。
ここで、全体が選択されている場合は目的のアンカーポイントをダブルクリックする必要があります。

続いて、不要な線を消す方法です。

消したい線を選択ツール(キーボードのV)かダイレクト選択ツール(キーボードのA)で選択しておきます。
消したくない線は選択しないようにします。

ハサミツールを選択します。
表示がない方は、消しゴムツールを長押しするとでてきます。

カットしたい部分にカーソルを合わせてクリックします。

キーボードのdeleteで削除します。

これで筆圧を反映させたまま線を修正することができます。

線の太さを変更したい時は
選択ツールで対象の線を選択してから
ツールバーの線の太さを変更するといいです。

着色する

一通りイラストを描いて、影の境界線までつけたら色を塗っていきます。
イラストを選択ツールで全て選択します。

メニューバーのオブジェクトから
パス>パスのアウトライン を選択します。
アウトラインにすると、線の太さを変えられなくなるのでこの作業の前に整えておきましょう。

あとは塗りブラシツールの時と同じ要領で、シェイプ形成ツールで着色していきます。
アウトラインにすることで、筆圧を消さずにシェイプ形成ツールで色を塗ることができます。

用途に合わせて塗りブラシツールとブラシツールを使い分けてみてくださいね。

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