物を所有することがダルく感じるようになって、断捨離をはじめました。
かれこれ5年ほど前からになりますか。
かなり持ち物が減って、生活にメリットを感じています。
かと言って、youtubeで観るような尖りに尖ったミニマリストではありません。
本気のミニマリストの方が私の部屋を見ると叱責と罵倒の嵐かもしれません。
なのでミニマリスト入門クラス程度とでも言わせていただければ幸いです。
ミニマルまでいかずミニマム程度に生きることにメリットを感じているので
少しお話しできればと思います。
感じているメリット
・探し物をしなくていい
・手入れや管理に時間をとられない
・保管場所の心配をしなくていい
・自分に必要なものが明確化できるようになった
・思考がシンプルになった
・出費が激減
衣類について
昔の私はとにかく持ち物が多かったです。
服も好きで、アパレルで働いてたこともありました。
色、素材、形すべてにこだわり
今となって見ると似たような服が何枚もありました。
服が多すぎて一年の内に同じ服を着ることもなかったし
一度も着ていない服もありました。
併せて靴、かばん、帽子、アクセサリーが部屋じゅうにゴロゴロありました。
毎朝アホみたいに1時間洋服選びに時間を費やしていました。
クローゼットにも入りきれない量で、目当ての服を探すのも一苦労でした。
一度しか着ていないコートも春が来ればクリーニングに出し
使っていない皮製品も手入れをし
衣替えの度に時間を割いて。
自分の体はひとつしかないし
1日に何度も着替える必要もないのに
こんなに服を持っていても仕方ないことに気づいて断捨離をはじめました。
たくさんの服やかばんを持たずに済むように
まず私がしたことは、色を白か黒に統一しました。
服がカラフルだと靴やかばんの色にもこだわりたくなってしまうので
服を白黒で決めてしまえば靴やかばんは黒があれば事足ります。
今持っている靴とかばんはすべて黒で
カジュアル用、フォーマル用、その辺用の3つで済んでます。
服は仕事でたまに着るスーツをひとつと、一応の喪服と
あとは普段の洗い替え用を10セット程度です。
こうしておくと衣替えも大してしなくてよくなりました。
理想は1シーズンで買い替えすることです。
高い服は長く着れるといいますが
何年も同じ服を着たくありません。
歳をとって気づいたことですが
趣味も変われば肌も変わって似合うものが変わるんです。
あの頃の服にカラダが無理だと叫ぶのです。
だから、服に長持ちを求める必要はないと思ったんです。
洗濯はハンガーにかけて干して
乾いたらそのままハンガーをクローゼットにしまえば完結します。
服が大量にあった時は畳まないとスペースが足りなかったので
かなり恩恵を受けています。
以前は週末やセールのタイミングで服を買いに行ってましたが
今は持っている服がダメになったタイミングで新しい服を買います。
なので買い物に出かける時間が激減します。
断捨離を続けるうちに、着まわしの効く服を選べるようになりました。
そもそも白黒で統一すると決めているので
着まわし術はそう必要ないのですが…。
いつも白黒だし、持ってる服の数も少ないので
影であの人いつも同じ服と笑われているかもしれません。
それに対しては笑いたいなら笑えばいいと思ってます。
人を笑うことが生き甲斐なのでしょう。
そうやって人を笑う無駄な時間を死ぬまで送っていればいいんじゃないでしょうか。
それとも私が色々着ている姿を見たいんでしょうかね。
私に色んな服を着せる夢でも見て悶々としておられるのでしょうか。
どうぞご勝手にといった感じです。
私は同じ服がいいんです。
色々服を持つことが私にとっては無駄と思うからこれでいいんです。
余談ではありますが、断捨離をするようになったこの数年で
自分のビジュアルのコンセプトが「どこにでもいる普通の人」になりました。
シンプルな服を選び、身体的特徴を消し
印象に残らないほんとに普通の人。
最近の喜びは「あなたこの前〇〇で見たよ」
とありもしない目撃談を聞くことです。
(100%本人ではなく、ただの似た雰囲気の人。)
なぜでしょうか、私は目撃されるのが嫌なんです。
やましいことしてる訳ではないのですが、コミュ障だからでしょうか。いやなんです。
なので似た雰囲気の人に紛れているのが幸せです。
車もいらない
ある日、交通事故に遭ったことをきっかけに車を手放しました。
すると車庫やメンテナンス、車検保険といった維持費がいらなくなりました。
車がないので公共交通機関やタクシー移動をすることにしました。
すると気づいたのです。
車で出かけると駐車場を探さないといけない。
タクシーだと目的地の入り口で乗り捨てられるんです。
これぞまさしくドアtoドアです。
誰よりも遅く出て、誰よりも早く着く。
初めはお金が浮いた感覚しかなかったのですが
実際タクシー生活をすると
駐車場を探す時間
給油する時間
洗車する時間
修理する時間
車検する時間
さらには他人のアシに使われる時間
こんなにも時間を節約することができるのです。
「タクシー代高くない?」
「車ないと不便じゃない?」
とも言われますが
車を持っていると車検保険車庫ガソリン代諸々の維持費が
月換算すると毎月8万円ぐらいかかりませんか?
自分のライフスタイルは
子供もいなくて独身ですので外出する機会が限られています。
田舎暮らしですが、山奥の集落に住んでるわけでもなく
歩いて5分でバスも電車もあるようなところです。
それに、自分はパソコンで制作する時間が最も多いし
毎日車でおでかけしてる時間なんてありません。
日用品の買い出し程度は歩いて行けるし
重いものはネットで頼めば配達してくれるし
むしろ車があれば車で行くので歩く機会が自然と減ります。
ちょっと歩くことは必要なことだと思っているので丁度いいです。
結果タクシー代でも月8万円かかりません。
と、車に慣れている人に私がいかに不自由していないかを語っても
「車持ってなくて不憫、かわいそう」を貫いてくる人いるんですよね。
価値観の違いってまるで世界が違う。
あなたが車持ってるならそれでいいじゃないですか。
私にとっては車を持つ必要はないんです。
それともああ言う人は車持ってることが人生最大の誇りなんでしょうか?
表面上、褒め称え羨ましがればいいですか?
コミュ障なので人が何を言いたいかよくわかりません。
探し物が減ったこと
自分はもともと探し物が多い人間でした。
だからなくなったものをまた買って、忘れた頃に出てきて
どんどんものが増えて
いらないものにお金を払って
いらないものに囲まれて生活をして
そしてまた沢山の物の中に必要な物が紛れて物を無くしていく…。
持ち物を減らすことで
何がどこにあるかわかるようになりました。
持っているものが少ないので
ちゃんとどこに何を置いたか記憶できるんです。
あと、持ち物少ないと分類わけもしやすいので
整理整頓ができるようになりました。
なので物を探すという愚かな時間を送ることが激減して幸せです。
本について
持ち物を減らしたいので、本は電子書籍を買うようにしました。
散歩しながらも読めるし、ベッドで寝付くまで読めて便利です。
ただ、やってて思ったことが
ハウツー系書籍は紙の本がやっぱりいいと感じました。
ページをまたいで見返したかったりするので。
なのでさらっと読める小説とかは電子書籍
ハウツー系は紙を買うと決めました。
人間関係
持ち物を減らすことで
自分にとって必要なもの、欲しいものが
どんどん見えてきます。
併せて人間関係も
自分から時間や幸福を搾取していく人とも
離れる決意をできるようになります。
自分は周りに変な人が多いなと思っていたのですが
断捨離をして思考を整えた結果
自分が変だから周りが変ということに気づきました。
これはいろんな意味があるのですが
ひとつは自分が弱くてブレてるせいで
人からつけ込まれて搾取されていたというパターン。
気づいたからにはブレないようにしようと心に誓いました。
「今日1日、自分の人生を生きる」
と朝から唱えるようにしました。
それからは私の人生が搾取されてる
と感じたらハッキリと態度で示すようにしました。
人の役にたたないといけない
困ってる人をほっといてはいけないと思い込んでいたのですが
搾取されているのとそれは
全く意味が違うことに今まで気づいてなかったのです。
アホでしょ。人生いちからやりなおしたいわ。
そのおかげで最近は無駄に忙しかった毎日に
余裕が出てきた気がします。
そしてまたひとつは
自分が変だから人が言ってることを変に受け止めてしまってたこと。
猛省です。
記憶を辿っていくと
あの時のあの人の言葉はこんな意図だったんだなと気付いて
反省することが多々ありました。
自分が変な解釈をしていたくせに
自分は「あの人変だな」とか思いやがって。
やっぱり人生いちからやりなおした方がいいです。
だから話の意図をその場で確認することを心がけるようになりました。
こうやって内容の確認をするようになってから
ハナからいじわるで物を言ってる人とも距離をとれるようになりました。
意図が明確になるまで何度も真顔で深掘りしてるうちに
いじわるを言った本人も
いじわるを言ってる自分を惨めに思い始めるのか
途中からひるみ、意気消沈し、いじわるの数が激減するようになりました。
「あいつめんどくさい」と思われたことでしょう。
よかった、私も同じ気持ちですって感じです。
そう目で訴えたまま、その手のタイプの人からは
だいたいフェイドアウトするようになりました。
無駄な飲み会にも行きません。
飲めないですし。
「自営だったら人脈広げないと仕事とれないよ。飲み会顔出しなよ」
とか言うひといますが
いったいいつの時代の話をしてるんですか。
逆にあなたはネット繋いで何してるんですかって思います。
「あなたはネットでゴシップネタとエロサイトを見るだけでしょうけど
私はネットを仕事を獲得するツールとして使ってるので飲み会とかナンセンスです」
と言ったことがあります。
それから音沙汰ないので、嫌われたでしょうね。
これは相手があまりにしつこくキモい場合以外
マネしないでくださいね。
家庭も持ちたくありません。
家族がいるとそれだけ時間を削られてしまうからです。
家庭を持っている人を否定しません。
これはあくまで自分はできないというだけの話です。
恋人なんかもできてしまうと
毎日電話して毎週デートして
彼に良く思われたいがために化粧を買い服を買い
エステに通い美容室に通い
いったい何時間費やせば良いのでしょうか。
自分は触られるのが大嫌いです。
彼ができたら触られてしまいます。
触られてしまったら
好きな彼のことを一気に嫌いになることでしょう。
結論、自分は恋人もいらない。
そもそも私はコミュ障だしひとりでいることが好きだから
こんなことを言うのかもしれません。
長年生きてていまだ寂しいという感覚がわかりません。
断捨離する際に、自分への問いかけをします。
「これはいつ使う?」
「年に何回?」
「持ってるメリットは?」
「今の自分に必要か?」
そういった自分との会話を繰り返すうちに
シンプルな思考や第三者的目線が少し培われたのかもしれません。
自分の生き方、人との接し方にも応用できるようになってきた気がします。
捨てるもの、残すものを明確にした結果
今私は人生でいちばん生きやすくなりました。
気づけば長くなってしまったので、この辺で終わろうと思います。
ミニマリスト入門クラスが感じるメリットの一部をご紹介しました。
持ち物減らしてみようかなと思ってる方は是非一度お試しください。
いろんな面で取捨選択できるようになります。